皆さんは中古車を買われたことはありますか?

買ったことがある方、またはこれから買おうと検討している方にとって、将来の愛車がこれまでどんな風にメンテナンスされてきたのか、やはり気になるところかと思います。

最近では自動車ディーラーで販売されている中古車のうち、自社で整備入庫のある顧客の下取り車両であれば細かい整備履歴が分かる場合もあります。

しかし、中古車の流通は業者オークション等を通して売買されていたりすることが多く、そこまできちんと整備履歴が分かることは稀と言えます。

そして中古車の購入に際して、気になる部分としてメンテナンスに関すること以外では外観・内装が綺麗に保たれていることもとても大切ですよね。

そして、事故車かどうかも気になりませんか?ですが、専門の業者でもないのに事故車かどうかの見極めは難しそうですよね。

また、中古車情報を見ていて目にする「修復歴のある・なし」も気になるところです。
ここでは、そんな事故車と修復歴車の素人でも分かる見分け方と判断基準について解説していきたいと思います。

事故車と修復歴車の違い

事故車と修復歴車のこの両者の意味合いの違いとして、

「車の骨格であるフレームやフロアパネル、ピラー等が交換・修正されているかどうか」
ということが挙げられます。

同じように事故をした車の中でも「修復歴車」が上記の車に該当します。
要は修復歴車というのは、事故車のなかでも車の骨格が損傷する程の大きな事故を起こした車ということになります。

事故車・修復歴車を見極めるコツは!?

どちらの場合においても言えることは大なり小なり事故が原因で外観の修理をしているということです。

そこでまずは、事故を起こしたことがあるのか無いのかを素人でも簡単に見極めるコツを幾つかご紹介したいと思います。

⑴各パネルの隙間は左右均一か?

ボディーはフェンダーパネル、ドアパネル、ライト類、ボンネット等いくつものパーツが合わさり出来ています。

修復歴がある車であれば間違いなく、これらの外装部品は取り外ししているはずです。

また、修復歴のない事故車でもこれらを取り外し交換しているようであれば、決して些細な事故ではないと言えるでしょう。

勿論、修理の際は各部位の隙間ができないようにチリを合わせようとしますが、やはり一度事故を起こした車は無事故車のように綺麗に戻すのは難しいです。

ですので、これら外装部品の隙間(チリが合っているか)を近くで左右・前後としっかり見ることは非常に有効な見極めポイントと言えるでしょう。

⑵各パネルでボディー色に違いや違和感はないか。

取り外して交換・修理した外装部品は再塗装していることがほとんどです。

まずはボディーをよく見てみてください。

一部他の箇所と比べて色味や艶が違うと気付く場合があるかもしれせん。

ちなみに屋内や暗い場所だと分かりづらいので、「太陽の出ている日中に屋外」でボディーをじっくり見ることがポイントです。

正直、腕の良いエンジニアが塗装したものだとプロが見ても見分けが付かない時もありますが、これも見極めるポイントの1つとなります。

⑶ボンネットやトランク、ドアを開けてボディー部のボルトやナットの状態をチェックする。

これは割と目で見て分かりやすいポイントかと思います。

ボンネットのヒンジ部やフェンダーをボディーに固定している箇所、ヘッドライトを固定している箇所に使われているボルトやクリップに、部品を取り外す為に工具をかけた跡があるかもしれません。

そういった場合は六角のボルト・ナットの角を見ればよく分かります。

塗装が付いているボルトであれば塗装が剥げてることもあるので、より分かりやすいでしょう。

また全体を見比べて、他のボルトは錆びているのに一部はやたらと綺麗だったりすると、その箇所を取り外したり修理をした可能性が高いです。

⑷ボディーのシーラーの状態をチェック

先ほどのボルトの状態を点検していく中でそれぞれのボディーパネルの継ぎ目等に、シーラーが施されていることに気付くかと思います。

シーラーとはボディーの溶接部のバリや段差を隠したり、気密性を持たす為や防水性を保つ為に塗布されてるものです。

シーラーの塗り方が他の箇所と明らかに違う箇所があったり、質が違う箇所があればほぼ間違いなくパネルの修正を施した修復歴のある車ということになるでしょう。

まとめ

最後に各見極めポイントの結果からどう判断できるのか簡単にまとめます。

⑴…修復歴がない可能性もあるが、割と大きい事故で修復歴のある可能性あり。
⑵⑶…⑴⑷の状態が確認できないのであれば、修復歴のない事故車である可能性も。
⑷…修復歴のある車である可能性が高い。

皆さんがこれらを参考にして頂き、素敵な愛車に出会えるキッカケ作りになれば幸いです。