中古車を購入する時、中古という面は避けられないのは仕方ないという思いがありながらも、
「ここだけは譲れない」「妥協できない」というポイントが皆さんあるかと思います。

まず、せっかく購入する中古車なのだからと以下のようなことを考えていらっしゃると思います。

・どうせ乗るのなら長く乗りたい
・できれば故障も少なく状態の良い中古車が欲しい

とりあえず繋ぎで少しの間だけ乗る為に中古車を買うという方であったとしても、これらの点は大切なポイントかと思います。

中古車を選ぶ際には年式も新しく走行距離が少ないことに越したことはありません。

しかし、そういった車は必然的に値段も高くなります。

他にも車選びには様々なポイントがありますが、ここでは【中古車の年式と走行距離のどちらを優先した方が良いのか…】と悩んでいる方に、現役で自動車整備士をして毎日様々な車を点検・整備している私が、その悩みを解決していきたいと思います。
(※この記事は車の整備士であるライターさんに書いていただきました。)

年式の古い車ってどうなの?

年式の古い車は、年式の新しい車と比べてまずはデザインに古さを感じてしまうのではないかと思います。

しかし、車種の違いも含めてここは個人の主観や好みが大きく関わるところであり、ご自身が納得できるデザインであれば何の問題もないかと思います。ただ、内外装共に年式相応の劣化は否めません。

外装であれば塗装の禿げやシミが発生していたり、ボディの隙間にこびり付いた汚れやコケが簡単には取れなくなっていることがあります。

ゴム部品の劣化による色褪せやひび割れ、またアルミ部品等の錆の発生も考えられます。

内装は各部位の色褪せや、シートの破れ、プラスチック部品が硬化してひび割れを起こしていることもあります。

しかし、屋内駐車場等で保管状態が良くて低走行距離の中古車であれば、これらの問題とは無縁の場合もあります。

逆に年式の新しい車はどうなの?

車は日々進化を続けています。ここ数年でも、アイドリングストップ機能や衝突防止の安全機能が新車では当たり前になってきました。どちらも10年前には無かった機能です。

年式の新しい車はそういった機能の充実度で大きなメリットがあります。また、エンジンも進化して燃費が良くなったり静かになりました。
また、やはりデザインも年式の古いものと比べて新鮮なことが多いでしょう。

バブル経済が弾けた後はしばらく、車の装備や質感が低コスト化の為にそれ以前より安っぽくなった時代もありましたが、今は年式が新しくなるほど車の造り込みが良くなり質感も向上している傾向にあります。

また各消耗品がロングライフ化している場合もあります。

走行距離が多い車の問題点は?

車は割り切った考え方をするとある意味、消耗品です。

年式の新旧問わず、走行距離に関しては間違いなく短いことにこしたことはありません。

走行距離が増えると、それに応じた消耗部品の交換が必要になってきます。

定期的な交換部品であれば、年式の新旧による差はあまりないですが、走行距離が増えることで各部品が故障するリスクは間違いなく高まります。

しかし、これに関しては前オーナーがきちんとメンテナンスをしていたか、それとも正しいメンテナンスを怠りただただ乗りっぱなしだったのかによっても大きく事情は異なってきます。

そして、その差は走行距離が増えるほど広がると言えるでしょう。

ですので、購入する中古車がそれまでどう使用されてきたかにもよりますが、メンテナンス費用という面において、
購入直後からある程度の出費が発生する可能性がある場合も考えておく必要があります。

結局、年式と走行距離…どっちの基準を優先すべき?

さてここまで、一通り簡単に説明してきましたが皆さん如何でしょうか。

ご自身の中で走行距離の少なさと年式の新しさどちらに魅力を感じましたか?

正直なところ、年式と走行距離どちらを優先すべきかは【あなたがどちらを優先したいかによって変わる】ということが結論になります。

しかし、先ほど走行距離が増えるほど各部品の故障リスクが高まるということを説明しましたが、
実は年式の新しい車だからこそ発生する不具合も多くあります。

車が便利になり高機能化することで、それに付随する部品点数も多くなり、制御するユニットも複雑化してきました。

これらが不具合を起こして交換しなければならなくなったということは決して少ないことではありません。

メーカー保証等がきちんと継承されておれば保証が使えることもありますが、年数と走行距離によって使えない場合も勿論あります。

こういったことを、整備の現場で経験してきた身としては【年式よりも走行距離を優先】した中古車選びをすることが、
購入後もより良いカーライフを送れるポイントになるかと思います。

この記事が素敵な中古車選びの参考になれば幸いです。