オートオークションができる資格を
個人で持っている業者のなかには
オークション代行を行っている場合もあります。

 

オートオークション代行業者とは
依頼人が5万~10万円前後の手数料を支払い、

個人の業者が依頼人の代わりに
オートーオークションで車を売買することを
仕事としています。

依頼人からみれば簡単に業者に頼めそうな
イメージがつきますが、
実はかなりのリスクを承知のうえ
覚悟しないといけません


 
本来、オートオークションは
プロが専用に取引を行う場なので
経験の浅い代行業者に依頼することは無理が生じます。

そのためトラブルと隣り合わせになります。

そんなリスクを負わないためにも

※代行業者のなかには
キャリアの長いきちんとした対応をする
プロもいますので信頼のおける
代行業者をみつけることが大事です。

また、代行業者にこだわりがない場合は
買取り専門店やディーラーのほうが
リスクやトラブルは当然減ります。

ここではオークション代行の
メリット・デメリットについて
ご紹介しますがデメリットの多さに
驚かれるかもしれません。

 

オートオークション個人代行のメリット

オートオークション個人代行のメリットは以下の2点です。

  • 買いたいとき原価に近いレベルで安く買える。
  • 売りたいとき高く売れる場合がある。
  • 代行業者にオートオークションから
    直接売買してもらえれば
    代行業者の5~10万くらいの手数料はかかりますが

    オークションは原価に近い価格で手に入りますので
    車買取り専門店やメーカー、
    ディーラーよりも
    安く買える可能性があります。

    また、オークションで売りたいときにも
    人気が出た場合には予想外に
    高く売れる可能性もあります。

    ただし、まともな代行業者でないと
    オークションの内容をごまかすこともありますので
    業者選びが大切です

     

    オートオークション個人代行のデメリット

    オートオークション個人代行の
    デメリットは以下のようにたくさん挙げられます。

    代行業者に値段をごまかされたケースがある。

    代行業者は信頼度も知名度も低い。

    オークション会場のペナルティ料が高い。

    オークション会場の利用規約が厳しい。

    成約ができないときは出品手数料がかかる。

    いつ売れるかわからない不安がつきまとう。

    専門レベルなクレームも対処することになる。

    オークションの検査票が正しいとは限らない。

     

    代行業者に値段をごまかされたトラブルがある。

    ヤフー知恵袋の中古車に関する質問欄によると

    親戚の知り合いにオートオークションの代行を
    依頼した際、落札価格よりも40万円も
    高く買わされてしまったケースがあったそうです。

    どんなに親しい知り合いとはいえ、
    高額な商売となると利ざや目当てで
    業者が引き受けることも覚悟しないといけない
    かも
    しれません。

    ほかの掲示板にも同様のケースが書かれており
    落札額よりも高く掲示されることが
    たびたびあるようです。

     

    代行業者は買取り業者と違って信頼度も知名度も低い。

    買取り業者では有名なお店を探すと
    ガリバー、アップル、ハナテン、
    T-UPなど挙げればたくさんでてきます
    が、

    代行業者は知名度がなく、
    どんな人が商いをしているのかは
    まったくわかりません

    知名度がないということはそれだけ、
    信頼度が落ちますので

    上記のように値段をごまかされたり、
    以下のようにオークション会場の厳しい
    ペナルティにひっかかる可能性があります。

     

    オートオークション会場の利用規約が厳しい。

    オートオークション会場の利用規約が
    非常に厳しく違反すればペナルティ料を
    支払うことになります

    期限までに書類を届けなかったり
    不備が見つかったり、
    名義変更ができなかったりすると

    それぞれ1万円以上(ケースによっては数万円)の
    罰金になったりします。

    紛失、盗難などの理由があったとしても
    再発行する場合、1通で5万、
    書類一式などでは10万円取られる
    こともあります。

    しっかりした代行業者であれば、
    問題ないのかもしれませんが、
    時間にルーズでいい加減な代行業者に、
    安心してまかせることはできません。

    ペナルティが生じてしまった場合、
    代行業者の負担は値段をごまかすなどして
    依頼人に被せられる可能性が高いので
    仕事をきちんと行う代行業者を頼みたいものです。

     

    成約ができないときは出品手数料がかかる。

    出品しても必ず落札されるわけではありません。

    落札される確率は2012年あたりまで
    50%~60%で、

    最近は本格的な円安と
    インターネット市場の導入から
    ようやく65%あたりまで確率は
    伸びてきました。

    しかし、35%は売れなかったという
    事実がある
    以上、
    出品手数料に関して考えなくてはなりません。

    出品手数料は1万円前後になることが多く、
    出品回数が増えると負担が増えるばかりです。

    seiyakuritu
    落札されなくても出品手数料はかかります。

     

    クレームの専門レベルな内容も対処しないといけない。

    オートオークションはクレーム対応ありです。
    ヤフオクのようにノンクレームノンリターン
    というわけにはいきません。

    クレームが発生した場合、
    オークション会場の主催者側で
    公正に裁定されます。

    そしてクレーム内容が認められた場合は
    ペナルティとして3万円以上

    オークション会場の主催者側に支払ううえに、
    相手にも多額の損害賠償を支払わないと
    いけなくなる恐れ
    もあります。

    エンジンなどの細かい箇所から
    車種のグレードに関する内容まで
    あらゆることに精通していないと
    瞬時に対応できないこともあり、

    経験の浅い代行業者では安心できません。

     

    オークションの検査票が正しくない場合がある。

    オークションのセリのときに出現する
    検査票と評価点。

    検査票は車の情報が書かれていて、
    安全な車かどうかがひとめで分かるようになっており、
    評価点で車の価値がすべて決まります

    この検査票と評価点はオークション会場の検査員によって
    公正に判断され点数をつけられるのですが、

    検査する時間が10分以内となっていて、
    一日のノルマとして100台以上
    検査しなくてはならないときもあり、
    検査員に無理が生じます

    当然、不良箇所の見落としが出てきます。

    車を安く買いたい場合
    代行がオークション会場で安く落札しても
    この不良箇所が見抜けない場合、
    クレームとして出品者に訴えることができません

    そもそもオークション会場に出回る段階の
    中古車は”所有者がなんらかの理由で手放した車”であり、

    いわく付きの車も紛れ込んでいる可能性が高く
    オークション会場の検査員でも
    十分に見抜けない可能性があります。

    オークション会場にクレーム対応が用意されているのは
    そういったときに対処できるためです。

    このようにオークション代行業者に
    車を安く買ってもらう場合にも
    目利きがある代行業者でないと安心できないことになります。

     

    いつ売れるかわからない不安がつきまとう。

    成約が上手くいかなかった場合、
    オートオークション会場は週に1回ですし
    手続きなどの処理もありますので

    車を売るまでに
    相当な時間がかかる場合があります。

    次回のオークションで買い手がつくとは
    限りませんので不安がつきまといます。

    依頼している間、車は代行業者に
    渡したままになるので
    トラブルになる危険性もあります。

    まとめ

    先述のとおりオートオークションは様々な制約や罰金があります。
    また、一般の方はオークションの内容がわからない状態で
    代行業者にすべてを委託することになります。

    やはり、まじめで誠実な代行業者を
    見つけないとうまくいきません。

    ただ、知り合いでも騙されたケースもあり
    良心的な業者を見つけることは
    難しい
    といえるでしょう。

    少し割り増しになりますが、
    リスクを減らして安心な取引を希望される方は
    大手の買取り専門店を利用されることをおすすめします。