夏タイヤ(ノーマルタイヤ)の値段って高いですよね。
でも、あまりにコストを考えすぎて
交換をおろそかにしていませんか?

夏タイヤの交換時期の目安は
とっくにすぎているかもしれません。

タイヤを見ると以下の図のように
△の印があります。
これをスリップサインといいます。

巷で目安となっているスリップサインは
1.6mmとなっていますが
ここまで溝が減ってしまっていたらものすごい危険です。

もっと溝があるときに交換しないと
事故が起きてからでは高い代償となってしまいます。

スリップサイン 1

法律ではスリップサイン以下で走行は禁止されているのですが
はっきり言ってゆるすぎです。

ブリヂストン調べでは
ドライバーの70%が走行中に滑った経験があるという
データもでているので納得だと思います。

断言します!スリップサインの状態ではたとえ通り雨でも
スリップする確率は高いです。

この1.6mmでもし高速を乗ったら思いっきり危険です。

 

ところで停止距離ってご存知ですか?

停止距離は空走距離と制動距離をあわせた距離なんです。
teisikyori

ドライバーが危ない!と思ってブレーキペダルを踏んでから
ブレーキが効くまでに時間がかかります。

するとブレーキが効くまで慣性力が働いて
どんどん前へ進んでしまう距離が空走距離です。

そしてブレーキを踏んでから
車が止まるまでの距離を制動距離といいます。

以下は乾燥しているドライ走行の停止距離を速度ごとに算出したデータです。

時速ごとに停止できるまでに車が進む距離の相関データ(空走距離+制動距離)=停止距離
時速20キロメートル(6+3)=9メートル
時速30キロメートル(8+6)=14メートル
時速40キロメートル(11+11)=22メートル
時速50キロメートル(14+18)=32メートル
時速60キロメートル(17+27)=44メートル
時速70キロメートル(19+39)=58メートル
時速80キロメートル(22+54)=76メートル
時速90キロメートル(25+68)=93メートル
時速100キロメートル(28+84)=112メートル

そしてこの停止距離は溝の減り具合や
路面がウェットかアイスバーンによってさらに伸びます・・・

もし十分な溝が無いと水はけができないまま
スピードがでているのでタイヤが水面の上を
浮きながら滑る現象が起きているんです。

これをハイドロプレーニング現象といいます。

こうなると、制御不能になります。
ハンドルは持ってかれ、ブレーキも効きません。

サイドブレーキだろうがエンジンブレーキだろうが
まったく通用しなくなる恐ろしい現象です。

2011年にブリヂストンが公表したデータによると
ウェットつまり濡れている路面の高速を時速80キロで走行して
ブレーキを踏むと約130メートル進んで止まると言われていました。

新品のタイヤの溝が8mmとするとウェット停止距離は100メートルなので
30メートルも差がでてしまいます。

しかし、現在ではブリヂストンのレグノGR-XⅠは時速80キロの走行で
93メートルのウェット停止距離なので大幅に改善していると思われます。

ただタイヤの種類や会社によって停止距離はさまざまなので
油断せずに、きちんと購入するタイヤの停止距離を
調べてから購入されることをおすすめします。

また、どんなに停止距離が縮まっても
溝が3.0mmあたりで交換をされるのがやっぱり無難です。

 

スリップしてガードレールに衝突した過去

実は、若い頃にスリップして
ガードレールにぶつかったことがあります。

いまから10年前に35万円で買った中古のセフィーロを
乗っていたことがあるのですが
タイヤの溝がもとから減っていました。

当時、お金がなくてローンを組めるのが
このセフィーロだけでした。

乗り始めて数ヵ月後そろそろ交換しないと・・・
とは思っていたのですが

仕事も忙しくて交換するのに十分な資金がなくて
そのまま坂道を通っていました。

山道みたいなところだったので
通り雨があったので地面が濡れていたんです

狭い道でカーブを曲がろうとしたら
大型が正面からやってきました。
すれ違うときに「まずいっ」と思ってブレーキを踏んだら

「すとーんっ」
ガードレールに衝突しました。

幸い、後方に車がなかったですし
セフィーロのボディは強固にできていたので
フロントが3mmくらいへこむだけで済みました。

それで、ガソリンスタンドへいって
タイヤを見てもらいました。

でも、そのときに計ったら2.0mmだったんですよ。
スリップサインまで余裕がありましたが
早めの交換をするようにしました。

それからは3.5~3.0mmくらいになったら交換の目安としています。