車を運転していて、車を道路脇に寄せた時に思いのほか縁石や壁などに近付き過ぎて車を擦ってしまった経験はありませんか?
また、駐車場から出る時にハンドルを早く切り過ぎて擦ってしまった…などなど理由は様々ですが、事故まではいかなくとも自分のミスで大切にしている愛車に傷がはいってしまいショックを受けたという経験をお持ちの方は少なからずいるかと思います。
「擦り傷程度なら、気にしなければ…」とは思いながらも、やっぱり気になりますよね。
なので「できることなら修理したい!!」と言うのが本音かと思います。
そこで、今回は、車を擦ってしまった時の修理費用や修理に掛かる時間を保険の話も絡めながらご紹介していきたいと思います。
タイヤ・ホイールを擦ってしまった場合
冒頭で挙げた事例のように、車を寄せ過ぎたことで縁石や壁面にタイヤを当ててしまうということは、珍しくないトラブルの1つです。
こういったトラブルで、修理することになった場合に必要なパターンは以下の4つが考えられます。
⑴ホイールの交換が必要な場合
⑵ホイールキャップのみの交換で済む場合
⑶合わせてタイヤの交換も必要となる場合
⑷タイヤの交換のみで済む場合
アルミホイールを擦ってしまいガリ傷がはいってしまうような⑴の場合、アルミホイールを交換するとなりますと、軽自動車で13インチくらいのサイズだと1本で数千円〜からありますが、大径化したホイールだと数万円は費用が発生してしまいます。
「それはさすがに高いなぁ…」と言う方の為にアルミホイールの部分補修をしてくれる業者さんもあります。
新品を購入する予算の数分の1で済むこともありますし、とても綺麗に仕上げてくれるのでお勧めです。但し、補修には数日を要することもあるので、その点も考慮しておきましょう。
⑵は鉄ホイールにプラスチック製のホイールキャップがついているタイプの車の場合のみとなります。1つ数千円〜の費用で済むので、アルミホイールほど大きな出費とはならないでしょう。
⑶⑷に関してはタイヤの側面が損傷している場合のみとなります。
ひどい場合はパンクや最悪、タイヤがバーストする原因になることもあるので、しっかり点検してもらうと良いでしょう。
いずれの場合もホイールをぶつけたことで、ホイールアライメントが狂いハンドルに振動を感じたりすることもあります。損傷が大きかったり、走行中に気になるような違和感がある時は車屋さんで点検してもらいましょう!
ボディーを擦ってしまった場合
最近、ディーラーや街中にある板金・塗装屋さんで日帰りで簡単に傷や凹みをリペアできるプランが流行っています。
最短で数十分〜数時間で一般ユーザーがよく見ても修理したことに気付かないくらいのクオリティに仕上げてくれ、価格も数千円〜とお財布にも優しいのがポイントです。
但し、修理範囲・箇所に制約があり最大でも「10×20㎠」程度までとなるので、それ以上の傷などは通常の板金作業となってしまいますので、修理範囲の大きさがどの程度なのかしっかりとチェックしておきましょう。
ミラーを擦ってしまった場合
狭い道などを通るときなど、ミラーは結構、当ててしまいがちな箇所です。
ミラーカバーのみの交換が可能な車種もあり、その場合は数千円の修理代で済む場合もあります。
ミラー本体が損傷している時はミラー本体丸ごとの交換となり、数万円の修理費用が掛かります。
また、ミラーウィンカーのレンズ割れなどがあると保安基準不適合になるので、必ず修理するようにしましょう。
カー用品店等で売っている補修用品を使った修理
上記のようなホイールやボディ、ミラーなどの傷に対して、ユーザーが自分で修理する為の補修用品がカー用品店等で販売されています。
説明書も付属しており、業者に頼むのと比べて用品代のみで済むので出費面では大きく節約できると言えます。しかし、器用さが必要になりますし、失敗することもでてきます。修理に失敗してしまうと、いざ車を売りたいときに思わぬ減額となる可能性もでてきますので、腕に自信がない場合はやめたほうがいいでしょう。
そして、どんなに腕に自信があったとしても、勿論プロが修理するほど綺麗にできることも稀です。安物買いの銭失いにだけはならないように注意したいところです。
ただし、擦り傷の中でも擦った対象物の塗装等が付着したのみの場合もあり、そういった際はスポンジや布に市販の液体コンパウンドを付けて磨くと綺麗になることもあります。
もし、これから車を売りたいときには、多少の傷なら減額しないで買い取ってもらえる買取店もあります。買取店も車を買い取った後で綺麗にコンパウンドで傷消しを行います。
また傷を目立ちにくくしたいということであれば、塗装色に合ったタッチアップペンを使い筆塗りするという手段もあります。いずれも数百円〜購入できるので、もしもの時の為に持っておくのも良いかもしれませんが、仕上がりが難しい面もありますので腕に自信がない場合には控えた方が良いでしょう。
修理に保険は使えるの?使えるのなら使った方がいいの?
さて、車に乗っている人のほとんどが任意の自動車保険に加入していることと思います。
その中で、事故の際に自分の車を保険を使い修理できる、所謂「車両保険」特約を付けている方がいらっしゃるかと思います。
車両保険にも種類があり、相手のいる事故の時にしか使えないタイプもあります。では、自損事故でも保険を使えるタイプの場合、擦り傷等の修理を保険でする方が良いのでしょうか?
「答えはNOです!」
保険を使うと翌年に等級がダウンして保険料が今までより確実に割高になります。
板金・塗装までしなければいけない事故修理であれば保険を使うことはアリだと思いますが、長期的な出費のトータル額を考えると、擦り傷レベルであれば実費での修理が良いと言えるでしょう。
まとめ
車を擦った時、1番気になるのはやはり自分の車の損傷具合だとは思いますが、物損を生じた場合や相手の車に傷をつけた時には、必ず警察に連絡することも大切です!
個人同士だけでの示談はトラブルの元ですので、気を付けてくださいね!