車のドアが開かない
もし、急に車のドアが開かないトラブルに遭ってしまったら、とても不便で厄介ですよね。

ましてや時期的に寒い冬だったり、会社へ出勤前だったり、誰かと待ち合わせの約束していたり・・・

このようなときには慎重に以下の点を調べてみましょう。

■「車に乗りたいのにドアが開かない!?」ときに調べること

・外側から開けられないのか
・内側から開けられないのか
・運転席側なのか
・助手席なのか
・後部座席側なのか
・全部のドアが開かないのか

このように車のドアが開かないというトラブル1つをとっても内側からなのか?外側からなのか?等々考えられる原因は多岐に渡ります。

ここでは、そんな車のドアが開かない時の原因と対処法をケースごとに解説していきます。

車のドアロックが解除できないことでドアが外側から開けることができない

車のドアが開かない原因がキーレス(スマートキー)が問題の場合

車のドアが開かないとはいつものようにドアロックが解錠できないということでしょうか?

そんな場合に考えられるのは、キーレスの電池が切れてしまっている場合や
車の近くに電子機器があることによる妨害電波でキーレスが正常に作動しないというパターンでしょう。

また、キーレス本体の内部基盤の損傷等も可能性としてはゼロではありません。

まずは「キーレスの電池を前にいつ替えたのか忘れてしまった…」というようであれば、電池の交換をして車のドアが開くか試してみましょう。

また、以下の記事でもスマートキーが反応しないときの原因についてさらに細かく説明していますので参考にしてみてください。

⇒スマートキー反応しない・鈍いときの原因と対処法

車のドアが開かない原因が車両側の部品の故障である場合

キーレスの電池を替えても電子機器から離して使っても、車のドアロックを解錠できないようであれば車両側のシステムの不具合が考えられます。

こうなるとディーラー等での車の診断・修理が必要となるでしょう。

車のアウターハンドル(ドアノブ)を操作しても車のドアが外側から開けることができない

車のアウターハンドルを操作すると、その動きがドア内部でリンクによりドアロック機構に伝わることでドアが開くという仕組みになっています。

そして、このシステムのどれかに不具合が起きるとドアが開けることができなくなる場合があります。考えられる原因は…

・アウターハンドルの損傷
・ドアロックのリンク機構の不具合

の大きく2つになってくるでしょう。

車の各部位の経年劣化による割れや、スプリングの損傷などでリンク部が外れてしまうことがあります。

こうなると不具合が出た車のドアは外側から開けることが不可能となってしまいます。

また、ごく稀にリンク部のロックが何らかの原因でたまたま外れただけで付け直せば、修理が完了する場合もあったりします。

ただ車のドアのインナートリムを外してドア内部にアクセスする必要があり、どちらにせよプロの整備士に任せることになるでしょう。

ちなみに上記の様にリンクが損傷等により外れていると、接続先であるドアロック機構を動かす分の抵抗がなくなるので、アウターハンドルを操作した時、正常時と比べて軽くなっていることが多いので参考にしてください。

車のドアが開かない原因がドアロックアクチュエーターの不具合の場合

キーレスを操作して車側もそれに伴い反応しているのに、ドアロック機構が実際に作動していないことも考えられます。

内部にモーターを備えたドアロックアクチュエーターという部品がドアロックを作動させており、この部品が故障すると車のドアが開かないといった不具合が生じてしまいます。

ドアロックアクチュエーターに信号を出しているユニット(コンピューター)の故障等も考えられますが、キーレスで車が反応しているのに車のドアが開かない多くの要因はアクチュエーター側の問題でしょう。

車の修理には故障部品の交換が必要となりますが、電気的な故障であればキーシリンダにキーを挿して回せば解錠・施錠ができることがあるので試してみてください。

インナーハンドル(室内側のドアノブ)を操作しても車のドアを開けることができない。

室内側からの操作でドアを開けることができない場合に考えられる原因も、外側よりドアが開けることができない時の原因と被ってくる内容となっています。

つまり、室内側からドアが開かない原因は以下のようなことが考えられます。

○インナーハンドルの損傷
○ドアロックのリンク機構の不具合
○ドアロックアクチュエーターの不具合

の大きく3つになってくるでしょう。理由も同様となります。

しかし、その前に発生箇所が運転席以外だった場合に確認して欲しいことがあります!それは「チャイルドロック」がONになっていないか?ということです。

※「チャイルドロック」とは、走行中などに子どもがインナーハンドルを操作してドアを開けてしまうことを防止する為の機能です。

この「チャイルドロック」は主に後部座席ドアに装備されており、各ドアにレバー式のスイッチが付いており、それをスライドさせることでON・OFFを切り替えることができます。

物が当たったり洗車の際に手が当たったり…知らずのうちに操作してチャイルドロックがONになってしまっている可能性もあります。(私自身も経験があります)一度、確認してみたほうがよいでしょう。

最後に

ドアロックアクチュエーター本体が機械的に壊れている場合、キーシリンダにキーを挿して回すこともできず、車のドアの内側からも外側からも開けることができなくなります。

そういった時には、車のドアが閉まっている状態でドアトリムを無理矢理外してドア内部の部品にアクセスすることになります。

ですのでドアトリムやダッシュパネル等が損傷する場合もあるのですが、これ以外に修理の方法がないので仕方ないことになります。

また、シートベルトや服を挟んだ状態でドアを閉めたことが原因でドアが開かなくなっていることもあります。

その際は無理矢理ドアを開けようとせずに服を引っ張って抜けないかまずは試した方が良いでしょう。

それでも無理なようであれば車屋さんに持って行って対処してもらうことをお勧めします。
ここで解説してきたことは基本的にスライドドアにも当てはまることですので、是非参考にしてみてくださいね。