車の購入時や車検のときに
必ず払わないといけないのが自動車重量税。
今回は自動車重量税のエコカー減税2015・2016のポイントを
中心にお伝えしていきます。
まず、新制度は以下のポイントにまとめられます。
免税は半分、4分の3、全額の3つ!
現行の基準5%クリアなら4分の1免除!
自動車重量税の仕組み
自動車重量税は新規に車を取得した場合や
車検を受けるときに払います。
車検は主に2年の場合が多いので
まとめて支払わなければならず
負担が大きく感じます。
主な手続きはディーラーや車検を行う業者が
やってくれますが、
自動車税納付書に重量税の相当額の印紙を
貼り付けることで
自分で手続きをすることもできます。
自動車重量税の負担すべき新制度とは?
そんな自動車重量税ですが
2015~2016年度版の税制改正が行われました。
今後は新車の初年度検査年月から13年経過すると
0.5トンごとに1年間の自動車重量税がかかりますので
2年ごとの車検を受ける際には、2年分の税金を
まとめて払うことになります。
2016年以降は増税の影響で0.5トンごとに
2年で11400円の負担がかかります。
つまり、カローラーやプリウスなど
の1トン以上の車なら22800円、
エスティマなどの1.5トン以上の車なら34200円
とかなりの負担増となります。
自動車重量税の免税となる新制度とは?
そんな中、現在導入されている
エコカー減税が2018年まで
2年間延長されることになりました。
しかし、その減税の条件がさらに狭まりました。
というのも、いままで判断基準とされていた
平成27年度の基準から平成32年度の基準へと
移行することになったからです。
2015年5月1日から以下のように
重量税が4段階で減税の対象となります。
32年度燃費基準を20%クリア⇒全額免除
32年度燃費基準を10%クリア⇒4分の3免除
32年度燃費基準をクリア⇒半分免除
27年度の基準を5%クリア⇒4分の1免税
※上記の次世代自動車とは
電気自動車(EV車)、燃料電池自動車(FCV車)、
プラグハイブリッド車(PHV車)、天然ガス自動車(NGV車)
クリーンディーゼル車(CDV車)などの車をいいます。
新しくできた燃費基準は以下をご覧ください。
平成32年度の燃費基準
平成32年度の燃費基準とは以下の通りです。
※乗用車(ガソリン車)と(判断基準を満たした小型バス)に限ります。
車両重量 | 平成32年度燃費基準 |
---|---|
0.741トン未満 | リッター24.6キロ |
0.741トン~0.856トン未満 | リッター24.5キロ |
0.856トン~0.971トン未満 | リッター23.7キロ |
0.971トン~1.081トン未満 | リッター23.4キロ |
1.081トン~1.196トン未満 | リッター21.8キロ |
1.196トン~1.311トン未満 | リッター20.3キロ |
1.311トン~1.421トン未満 | リッター19.0キロ |
1.421トン~1.531トン未満 | リッター17.6キロ |
1.531トン~1.651トン未満 | リッター16.5キロ |
1.651トン~1.761トン未満 | リッター15.4キロ |
1.761トン~1.871トン未満 | リッター14.4キロ |
1.871トン~1.991トン未満 | リッター13.5キロ |
1.991トン~2.101トン未満 | リッター12.7キロ |
2.101トン~2.271トン未満 | リッター11.9キロ |
2.271トン以上 | リッター10.6キロ |
上記の表からわかることは、
どんなに重量が多くても
リッター10キロを超えるようになった
ということです。
走行性能がますます向上しているのがわかりますね。
また、現行の燃費基準は以下をご覧ください。
平成27年度の燃費基準
平成27年度の燃費基準とは以下の通りです。
※乗用車(ガソリン車)と(判断基準を満たした小型バス)に限ります。
新制度では5パーセントを超える場合に
減税適用となっていますので
グラフの一番右を参考にしてください。
また、小数点第二位は四捨五入しないで
そのまま掲載してあります。
車両重量 | 平成27年度燃費基準(通常) | 27年度燃費基準(+5%) |
---|---|---|
0.601トン未満 | リッター22.5キロ | リッター23.63キロ |
0.601トン~.0741トン未満 | リッター21.8キロ | リッター22.9キロ |
0.741トン~0.856トン未満 | リッター21.0キロ | リッター22.1キロ |
0.856トン~0.971トン未満 | リッター20.8キロ | リッター21.84キロ |
0.971トン~1.081トン未満 | リッター20.5キロ | リッター21.53キロ |
1.081トン~1.196トン未満 | リッター18.7キロ | リッター19.64キロ |
1.196トン~1.311トン未満 | リッター17.2キロ | リッター18.1キロ |
1.311トン~1.421トン未満 | リッター15.8キロ | リッター16.6キロ |
1.421トン~1.531トン未満 | リッター14.4キロ | リッター15.12キロ |
1.531トン~1.651トン未満 | リッター13.2キロ | リッター13.9キロ |
1.651トン~1.761トン未満 | リッター12.2キロ | リッター12.81キロ |
1.761トン~1.871トン未満 | リッター11.1キロ | リッター11.7キロ |
1.871トン~1.991トン未満 | リッター10.2キロ | リッター10.71キロ |
1.991トン~2.101トン未満 | リッター9.4キロ | リッター9.9キロ |
2.101トン~2.271トン未満 | リッター8.7キロ | リッター9.14キロ |
2.271トン~ | リッター7.4キロ | リッター7.8キロ |
まとめ
車の燃費性能が向上するにつれて
ますます燃費基準が引き上げられてきました。
まるで「地球に厳しい古い車を乗るのをやめて
地球に優しいエコな新しい車を乗りましょう!」
といった意図なのでしょうが、
今後もますます厳しくなりそうですね。
新車の乗り換えを常に行っている方にとっては
メリットの大きい制度なのかもしれません。