普通車の中古車(ナンバープレート無し)の新規検査と
新規登録をするときの手順はかなり多いですが、
きちんと手順を踏まえれば問題ありません。

ただ、うっかり忘れをした場合でも法律にひっかかり
罰せられますので注意してください。

手順は17通りありますので、ゆっくり見ていきましょう。

普通車の中古新規検査および登録をするときの手順と解説

1.車庫証明の申請

車庫証明書は普通車を置く場所を
報告するために使用します。

※車庫証明は適用外地域がありますので
車庫証明が必要かどうかについては
居住地を管轄する警察署にご確認ください。

車庫証明の申請手続きは車庫を管轄する警察署で行います。

車庫証明書の詳しい手続きの方法や費用は
車庫証明書のかんたん取得法とは?をご覧ください。

※どんな理由にしても一時登録抹消の状態では公道を走れませんので
タクシーなどの公共交通機関のご利用や
知人に乗せてもらうなどをして警察署へ行ってください。

2.約1週間経過したら車庫証明をとりに行く

車庫証明書の申請後、1週間すると
申請書類が交付されます
ので
もらいにいきます。

車庫証明をとらないと法律により罰せられますので
必ずとりにいきましょう。

3.自賠責保険に加入

自賠責保険は自賠責を扱う保険会社であれば
どこでも加入することができます。
25ヶ月の自賠責に加入して
1ヶ月以内に車が公道を走れるように手続きをしていきましょう

東京海上日動といった自賠責の老舗や全労済でも加入は可能です。
タクシーなどの公共交通機関のご利用などで
お近くの店舗へ行って加入してください。

自賠責は強制加入が義務付けられています。

もし加入してない状態で
公道を走ると法律により罰せられます
ので
一刻もはやく加入することをおすすめします。

4.新規検査の予約

陸運局への予約をする場合、電話での予約とインターネットの予約があります。
電話の予約は居住地を管轄する陸運局へお問い合わせください。

そして普通車のインターネット予約は
自動車検査法人の予約システムで行うことができます。

予約番号と日程は忘れないようにしましょう

5.車の清掃

車の清掃は汚れがないほうが点検がしやすいなどのメリットがありますので
車検を受ける前に必ずしておきましょう。

6.車の法定点検および点検記録簿の作成

法定点検は2年点検と1年点検がありますが
今回のケースでは2年点検で行います。

24ヶ月定期点検記録簿のチェック項目に従って
点検をしてきます。

24ヶ月定期点検記録簿は自動車整備工場や
陸運局付近の自動車整備振興会で150~200円くらいで
購入することができます

エンジニアでなくても点検記録簿の作成はできますが
やはり、きちんと上記のような場所で作成されている
点検記録簿のほうがリスク管理上間違いがないでしょう。

また、点検していて、どうしても
修理不可能な場所がある場合は
民間車検場におまかせしましょう。

7.仮ナンバーを借りる

仮ナンバーは陸運局や市役所で借りられます

費用は750円程度で仮ナンバーを借りて車に取り付けると
最長5日間だけ公道を走れるようになります。

ただし、仮ナンバーでスーパーへ行ったり
遊びに行ったりすることは目的外の使用なので厳禁
です。

8.テスター屋で予備検査する

テスター屋は中古新規検査を一発合格する確率を高めるために必要です。
いつ通うかは決まってませんが、中古新規検査の当日に通う人が多いです。

中古新規検査を受ける前にやっておくと
ヘッドライトの照らす方向のずれサイドスリップ
ブレーキの効き具合排ガス測定騒音測定をしてもらえますので
各場所の不具合箇所の調整をしてもらうことができます

このように中古新規検査を受ける前に
テスト検査することを予備検査といいます。

テスター屋は各陸運局の近くにあり
場所によって違いますが
費用は概ね5000~6000円前後でできます。

周辺にテスター屋がない場合は
概ね7000円~8000円でやってるところもあります。

9.中古新規検査前の申請書用紙・印紙・証紙の購入・貼付+持参する提出書類

陸運局で購入する書類(新規検査)あらかじめ用意する書類(新規検査)
手数料納付書
(印紙代+証紙代で2100円)
登録識別情報等通知書(一時抹消登録証明書)
自動車税・自動車取得税申請書(納付は車検証をもらった後)定期点検整備記録簿
自動車検査票
自動車重量税納付書
(印紙代は重量税と同等額)重量税の費用は
普通車(自家用車・営業車)にかかる税金の種類と費用は?を参照

申請書代は1枚あたりおよそ20~30円です。

一時抹消登録証明書と登録識別情報等通知書は呼び名は
違いますが、同じ書類と考えて間違いありません

法律改正により登録識別情報制度が
平成20年11月4日から開始され、
それ以降は一時抹消登録証明書の代わりに
登録識別情報等通知書が発行されるようになりました。

登録識別情報制度が始まった経緯は
いままで所有者の変更手続きをするために必要以上の手続きを
しなければいけなかったという事情があります。

この制度のおかげで所有者の変更手続きがラクになりました。

10.中古新規検査を受ける

書類提出も終わり、順番がくると検査ラインに車を持ち込んで検査をします

検査の際には以下の動画のとおり手際よく行動しましょう。

11.臨時自動車検査証をもらう(不合格の場合)

もし、不合格になってしまった場合は
検査の当日中に総合判定検査官に事情を話すと
温情で限定自動車検査証の発行してもらえます

有効期限は15日間とムダに長いですが
期限がきれない内に合格をさせてしまいましょう。

また、予備検査でなんとか修正できる場所の場合は
費用はかかりますが再度テスター屋で直してもらうとスムーズ
です。

12.検査合格なら以下の書類を準備後、記入して新規登録を行う

陸運局で購入する書類(新規登録)あらかじめ用意する書類(新規登録)新使用者と新所有者が同じ場合あらかじめ用意する書類(新規登録)※新使用者と新所有者が違う場合
新規登録申請書(OCRシート1号様式)(登録手数料700円)手数料納付書
(検査前で印紙と証紙添付済み)
自動車検査票
(検査後に交付されます)
自動車重量税納付書
(検査前で印紙添付済)
自動車損害賠償責任保険証明書(新規加入済みであるもの)
譲渡証明書(旧所有者の実印で押印)
車庫証明書(発行後1ヶ月以内)
※適用地域外の場合は除く
印鑑証明書新所有者の印鑑証明書(発行後3ヶ月以内)
印鑑(実印)(本人申請の場合に限る)(代理人の場合はサインでok)新所有者の印鑑(実印)(本人申請の場合に限る)(代理人の場合はサインでok)
新使用者の住民票または印鑑証明書(発行後3ヶ月以内)
新使用者の印鑑(認印)(本人申請の場合に限る)(代理人の場合はサインでok)
新使用者の自動車保管場所証明書
委任状(新使用者の代理人が行う場合には実印で押印)委任状(新使用者または新所有者の代理人が行う場合には実印で押印)

※申請書代は1枚あたりおよそ20~30円です。

13.車検証と検査標章をもらう

車検証検査標章が交付されますので
車検証はナンバーの封印に使いますので
いつでも使えるようにしておきましょう。

また検査標章は車内のフロントガラスの中央上部にある
ルームミラーの付け根のすぐ下に貼りましょう。

フロントガラスの最上部が色が濃い場合、その部分へは
貼らずに下方向に位置をずらして色が薄い場所へ貼ってください

14.自動車取得税と自動車税を払う

陸運局に隣接する自動車税センターで
自動車取得税と自動車税を支払います

詳しい税金の金額を調べるときには
普通車にかかる税金の種類と費用は?をご参照ください。

15.ナンバープレートを購入

陸運局に隣接するナンバーセンターでナンバープレートを購入します
ナンバープレート代は地方自治体にもよりますが
普通のナンバーは1500円~2000円
希望制ナンバーは4000~6000円くらいです。

16.新ナンバープレートをつけて封印

仮ナンバーを外して新ナンバープレートを取り付けましょう。
※仮ナンバーは絶対に失くさないようにしてください

また車の後方の新ナンバープレートの取り付け方にはポイントがあります。

車の後ろのナンバープレートを右側のねじを取り付けたあとで
左側のねじは交付されたアルミ製の丸い金属(台座)と一緒に取り付けます

そして、陸運局のお役人に車検証の車台番号とナンバープレートのナンバーが
同じであることを確認してから台座の部分に封印をしてもらいます

17.仮ナンバープレートを返却して終了

仮ナンバープレートを借りた公共機関へ返却して終了です。
返し忘れると厳しい罰則がありますので忘れずに
必ず返しましょう。これで終了です。おつかれさまでした。